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杜氏・黒瀬和吉さん 指宿酒造株式会社

杜氏・黒瀬和吉さん
指宿酒造株式会社

“芋どころ”としてのプライドを胸に、“美味研鑽”

薩摩富士とも称される霊峰・開聞岳かいもんだけと、周囲に広がるサツマイモ畑

サツマイモ伝来の地で、全国トップクラスの収穫量を誇る指宿市。江戸時代中期、指宿市山川の漁師だった前田利右衛門りえもんが琉球から芋の苗を持ち帰ったのがきっかけとなり、その後サツマイモは全国に広まっていきました。利右衛門の功績を讃えて村人たちが建てた徳光とっこう神社は、今も人々に“からいも神社”と呼ばれ親しまれています。

その「利右衛門」を名前に拝した本格芋焼酎の蔵元である指宿酒造では、地の利を生かし、広大なサツマイモ畑から仕入れる新鮮な早掘り芋と、池田湖の上流、大谷金山跡の麓から湧出する地下水を使って焼酎造りを行っています。

契約農家で栽培された早掘りのコガネセンガンを新鮮なうちに仕入れられるのが指宿酒造の強み

ミネラル豊富な地下水で仕込むことにより、口当たりがやわらかい酒質に仕上がるそう。

ここで杜氏を務めるのが、数少ない現役の黒瀬杜氏の1人であり、令和4年熊本国税局酒類鑑評会で鹿児島の杜氏代表を受賞した黒瀬和吉さんです。昭和62年、地元の蔵元5社が集まって指宿酒造が創業した時に蔵人として入社し、後に現代の名工となる吉行正巳氏のもとで修業を積みました。平成5年に杜氏に就任し、現在では4人の蔵人を指導しながら、日夜、より良い焼酎を追い求め、焼酎造りに励んでいます。

杜氏・黒瀬和吉さん 指宿酒造株式会社

1年の半分は南さつま市笠沙町黒瀬地区の方面で米作りを行い、8月中旬ごろから12月まで指宿酒造で焼酎造りを行う黒瀬さん。最盛期には、杜氏室で寝泊まりしながら24時間体制でもろみの様子を見守るそう。「送風機の音が子守歌。送風機の音がしていないと眠れません」と笑います。発酵状況やタンク内の温度管理に常に気を配りながら、五感を研ぎ澄まし、経験と技を生かして作業に当たっています。

黒瀬杜氏の技を伝えながらも、今なお勉強中。

そんな黒瀬さんの日課は、仕事後の晩酌と、50年近く書き続けている日記。日記は、その日の仕込みの様子や自己評価を記し、毎年気候やサツマイモの出来が異なる中でも均質な焼酎造りを行うため、過去の日記を見返しては、今年の焼酎造りに生かしているのだそうです。

上川床専務(左)と黒瀬杜氏(右)

「代々伝わってきた黒瀬杜氏の焼酎造りの良いところは伝えていきながらも、蔵人さんたちと一緒に勉強して、意見を出し合いながら精進していきたい」。そう話す黒瀬さんの隣で、長年苦楽を共にしてきた工場長の上川床専務は、「黒瀬さんの優しく朗らかなところが、焼酎の味わいにも表れていると思います」と話します。“のんべえ”を自称する黒瀬さんの笑顔は、まるでグラスに描かれた利右衛門さんのイラストのように穏やかそのもの。

1日の終わりにホッと一息つくための晩酌は、1杯目が「赤利右衛門」の炭酸割、2杯目からはお湯割りが定番だそうです。紅サツマイモで仕込み、華やかな香りですっきり後味が良い「赤利右衛門」を炭酸で割った「サンダーボール」は、若い人にも飲んでほしいと蔵を上げて推していて、黒瀬さんも好んで飲んでいます。

炭酸水、「赤利右衛門」、炭酸水の順でグラスに注ぎ、炭酸水で焼酎をサンドしていただくこと、爽やかな味わいであることなどからその名が付いた「サンダーボール」。若い人はもちろん年配の人にも、暑い季節には大好評だそうです。

世界で1台のサンダーボール号。街中で見つけられたらラッキーかも!?

“ご当地”焼酎ハイボール×地場産の黒さつま鶏

お湯割りは譲れない、でも「サンダーボール」もお気に入りという黒瀬さんおすすめの肴は、指宿産の黒さつま鶏を使った鳥刺しと炭火焼です。鳥刺しは、2つの黒麹焼酎をブレンドした、旨みとコクの「 合わせ黒利右衛門」をお湯割りで。炭火焼は「赤利右衛門」を炭酸割(「サンダーボール」)でいただきます。

1969年創業、指宿駅西口の蕎麦店「長寿庵 指宿店」では、畜産王国・鹿児島において、黒牛や黒豚に続く第3の黒として話題の黒さつま鶏をはじめ、地場の食材を使った多彩なメニューと本格芋焼酎を一緒に楽しむことができます。

やわらかく程よい歯ごたえで、噛めば広がるジューシーな旨みが特長の黒さつま鶏。朝引きの新鮮な鳥刺しはニンニク・醤油・ごま油に付けて、店の名物メニューである炭火焼は、さっぱりと柚子胡椒を付けていただきます。

焼酎棚には、利右衛門さんの首掛けタグが付いたキープボトルがずらり。杜氏や蔵人が丹念に焼酎を仕込む様子を想像しながら、今宵は「利右衛門」で乾杯しませんか?

※本記事の情報は、取材当時のものです。

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